日清・日露戦争で活躍した

 艦名   写真   概要 艦名の由来

三笠 Mikasa

艦種:戦艦

常備排水量:15140t

全長:131.7m 速力:18kt

主砲:30.5×4

竣工:1902 除籍:1923

敷島型(全4隻)の4番艦だが、4席とも細部は異なる。建造は英ヴィッカース社。日露戦争時の最新鋭艦で、黄海海戦、日本海海戦を連合艦隊旗艦として戦い抜く。1905年、戦争終結直後に佐世保で謎の爆沈。後に浮揚され現役復帰し、1923年除籍後、記念艦として保存される。太平洋戦争後荒廃するが、1961年に復元された。 奈良県の三笠山に因む。同型艦3隻は、敷島が日本の美称、初瀬が奈良県の初瀬川、朝日が日本を象徴する成語。

富士 Fuji

艦種:戦艦

日本の最高峰・富士山に因む。同型間八島は日本の美称。

出雲 Izumo

艦種:装甲巡洋艦

常備排水量:9773t

全長:121.9m 速力:20.8kt

主砲:20.3×4

竣工:1900 沈没:1945.7.24

出雲型(全2隻)の1番艦。日露戦争では装甲巡洋艦6隻で編成された第2艦隊の旗艦として蔚山沖海戦、日本海海戦で活躍。第一次世界大戦では、イギリスの依頼で地中海へ派遣され、ドイツ潜水艦(Uボート)からの船団護衛に従事した。その後海防艦に類別変更され、上海事変、太平洋戦争でもなお軍艦籍にあり、沿岸警備や練習間任務で活躍するが、戦争末期の呉軍港空襲で沈没。 旧例制国の出雲国(現島根県東部)に因む。本艦自体が長命だったこともあり、太平洋戦争時の第一線の艦船には継承されなかったが、2015年に就役した空母型護衛艦に役70年ぶりに継承された。

浅間 Asama

艦種:装甲巡洋艦

長野県と群馬県の県境にある浅間山に因む。

厳島/橋立

艦種:防護巡洋艦

基準排水量:4217t

全長:89.9m 速力:16kt

主砲:32cm×1、

竣工:厳島1891、橋立1894

除籍:1925-26

清国との対立が深刻化した19世紀末、30cm砲4門を備えた同国の最新鋭戦艦定遠・鎮遠に、32cm砲1門を搭載した巡洋艦で対抗しようという、フランス人造船技師の無謀な提案で建造された松島型防護巡洋艦の2・3番艦。32cm主砲を艦首方向に装備したが、砲の大きさに対し艦型が小型過ぎてほとんど役に立たなかった。しかし、日清戦争中に生起した黄海海戦では、小口径砲の速射性能で清国海軍を圧倒し、勝利に大きく貢献した。 一番艦松島とともに日本三景に因む艦名が付けられた。元々は4隻建造される予定で、松島と建造されなかった4番艦は主砲が艦尾方向に向けられていた。4番艦は秋津島と名付けられる予定だったとも言われている。

 

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